第23回「石ふしぎ大発見展」大阪ショー体験記

いつもより遅くて、かつ雨ばっかりで全然お花見出来なかった桜のシーズンを終えると、あと二週間ちょっとで大阪ショー…。事前にはEさんからの「今回は初日に運よく休みが取れた&Sさんも来られそう(←毎度いろんなネタを提供する東京の石友達)というメールが到着して、まだ二週間あるというのに、気分は既に天満橋方面へ飛んでいきそうな状態。そうそう、今年の職場(個人歯科医院)のGWはカレンダの関係と先生の海外旅行ご都合により29日から5月7日まで、ニュースで聞いたとおりの最大9連休そのまま。いやぁ、29日の大阪ショー初日のあとは帰省もあるし遊びに行くし、それを思うと連休前の激務なんかちょろいちょろい…という甘い予想を覆す28日の超絶イライラ激務を終えて、気が付いたら大阪ショー当日。

せっかくの大阪ショーだというのに、まだ頭にちょっと残る前日の超絶イライラ激務。思い出すと疲れを通り越して怒りがこみ上げてきそうな状態ですが、いやいや今年初のイベントなんだし、今日からお楽しみのGW9連休なんだし、とりあえずそのことは忘れようよ…と自分に言い聞かせながら、会場の天満橋へ。
待っていたのは、予想外の大行列↓


行くたびに混雑が増している関西のミネラルショーですが、今年は本当に予想外。もう並ぶのを諦めて数分後の開場を待ちましたが、開場した気配はあるのに、なかなか進まない行列。私は去年の大阪ショーの教訓から、メイン会場ではなく脇の小会場から回るつもりだったので、そちらが開くのを待ちましたが、何と小会場の方はメインが全員入り終わってから順次開けるという説明が。まあそりゃそうなるわな…とぼんやり小会場の前で行列を眺めつつ、行く予定のお店をガラス越しにチェック。


ん?このお店見覚えあるぞー。前回京都ショーの時にトルマリンやらベリルやら、普段あんまり安くならないブレス等が格安だったお店ではないか!!とりあえず入ったらここを見てみよう〜とニヤニヤ…。
それにしても、もう開場してから10分以上経つのに、まだ行列が終わらないメイン会場。いい加減小会場の方がしびれを切らしたらしく、ついにドアオープン。早速ブレスを選びに行きました。


お店が商品並べたまんまなので、ぐしゃぐしゃになってなくて選び易い〜とか言いつつ、商品をガシャガシャかき回しながら選ぶ私w後の人のことは全然考えてません。そんなこんなで後続に迷惑かけつつ選んだのがこの3本。ルビーとアクアマリンはともかく、サンストーンってそんなに高級でも珍しくもない鉱物ですが、キレイなものは案外見つからず、買うチャンスがなかったんですよね。この色はまたいろいろ使えそうな気がします。

その後小会場をぐるっと一回りしてから、いよいよメイン会場へ。もうコレクション始めて結構経つんだから、チリツモの安物ばっかり選ばず、ドーンと大きい買い物もしてみたいよねぇ〜…と思いつつ、やっぱりチェックするこういう所。


ついこういうとこから選びたくなるのは、石好きの本能なのかもしれませんwこの中からカルサイトを二つGETしちゃいました。併せて600円!ちなみに写真右のカルサイトはひっくり返すとアメシストがついています。買った時は全然気づかなかったのですが、後から気が付きました。というか、このお店のラインナップを考えると、アメシストの方がメインだったりしてw

会計後は、何となく会場内をぶらぶら…。目線は机の上より、どうしても足元の箱とかを見てしまいがちになりますが、そんな風にして見つけたのがこちら。


気になったのは、ボツワナアゲート。要するにボツワナ産の瑪瑙ですが、色合いは地味ながらも模様が繊細で美しく、よくビーズなどに加工されています。そういう意味ではそんなに珍しいものでもないのですが、加工前の原石となると超珍しい!お店の人曰く数十年前に入荷したものの余りだそうで、もう残ってないとか。それは是非選ばなければ〜と、しゃがみ込んで探索モード。原石の風合いを残しながらも、きれいな縞模様があるものを一個GETしました。

そうそう、今回出店業者とか全然チェックしてなかったけど、毎回ショーで会ういつものあの某業者さんは…と見ると、何と来てない!!えええー、そんなことあるの?イベントで会えないのって初めてなんじゃあ…。体調でも崩したのだろうかとちょっと心配になりました。店主が高齢のお店だとついそんな心配しちゃうんですよねぇ。次回は来ているといいのですが…。

気を取り直して、事前に来るという情報を得ているガーネット専門店、ガーネットファンズさんへ。


やっぱり見ちゃうのはこういうとこです↓w


500円→800円→1000円…と、だんだん値段を上げていき、ついに気になるものを1500円のエリアで発見。ガーネットとといえば、赤の他緑や黄色、ピンク、紫など青以外ほとんどの色があることは知ってましたが、このピンクは、サーモンピンクという感じで余り見たことないような?ラベルを見るとヘソナイト。確かグロシュラーガーネット(和名:灰ばん柘榴石)の中で黄色いものだったような気がしますが、こういうサーモンピンクもヘソナイトなのねぇ。ガーネットって相変わらず難しいなぁ…。でも結晶はキラキラしててとってもきれい〜とか思いつつ、標本を手にとって眺めていたら、店主さんが「それ、珍しいカナダのケベック産なんですよ〜」とコメント。へぇぇ、そうなんだ…。でも水晶や蛍石と違い、産地などほとんど考えたことがないガーネット。珍しいも何も、自分の手持ちのガーネットが主にどこ産だったかイマイチ思い出せない始末。←これが蛍石の場合、マイコレクションなら見れば産地を思い出すし、現在どの産地を持ってないのかも大体分かるw
しかしそれでも「珍しい産地」と言われると、やはり気になるのが鉱物マニア。色も面白いし買っちゃってもいいかなーいいともー(古w)と心の中で自問自答の結果購入。
そうそう、ガーネットファンズさんでは、非常に分かり易いガーネットのパンフを作成されているのですが、新しいバージョンが出来たという情報を得ていたので、それも頂きました。今回も分かり易くてバッチリです。ついでに店頭に飾られてた海外のガーネット専門本もパラパラ〜。海外は各鉱物に対してこういう専門本があって、本当に羨ましいです。私も英語がすらすら読めたらなぁー。←実は私も蛍石とか水晶は海外の専門本持っているのですが、産地やら特徴やら読めば何となく分かる内容はともかく、専門的な生成や結晶の話になると難解すぎて無理〜。

パラパラ本を見てたらお店も混雑してきた様子なので、もう一つ、以前からの知り合いの、クリスタルワークスさんへ。


ふむふむ、今回はこんな感じかーと棚を何となく眺めつつ、ここでも見つけちゃいました。


そうなんだー3割引きかぁ。いわゆる七掛け(昔お店にいた頃の割引用語。価格に0.7を掛けるから)ですね。石をそれぞれ片手に持って確認しながら、もう片手はケータイ(notスマホw)の電卓機能を表示させて、値段×0.7で計算。七掛けは割引率がそれなりだから、どうせなら元値が高い方が得だけど、高すぎると割引後も買えない価格だったりして、そこら辺が悩みどころ。そんな時ふと目に入ったのが、こちらの蛍石。んん?これはイリノイ産か?この結晶でイリノイ産だったらラッキーと思って、ラベルをちらっと見たらカナダ産。へぇー…カナダ産の蛍石は余り見たことないな…と思って店主さんに聞いてみると、珍しいオンタリオ産のものだとか。それが七掛けすると3000円ちょっと。これは相当お買い得なのでは?と即決で購入しました。ちなみに帰宅後にネットで調べてみるとオンタリオ産の蛍石は本当に珍しいようで、購入したクリスタルワークスさんのネット通販で調べても他は取り扱いナシ。←ここまでする所が、ガーネットのカナダ産とは大違いw

うーん、今回はカナダ産の珍しいガーネットと蛍石買えたし、ビーズも最初に買ったし、もう大物購入はこんなもんかなぁーと早くも満足していたら、Eさん発見。やあやあ楽しんでる〜?と一通り報告したあと、Eさんが面白い水晶を見つけたとのことで、早速移動。


一見普通のスモーキーのような色合いの水晶ですが、ラベルをよく見るとスモーキーではなく赤鉄鉱入り水晶。赤鉄鉱入り水晶といえば、普通はこんな風に赤くなるか、或いは赤鉄鉱の量が少ない時はオレンジ色になるはず。Eさんもこんなグレーの赤鉄鉱入りなんて初めて見たと言ってて、クラスタの購入を検討し始めた様子。一方私は、興味はあるものの、クラスタを買えるほどの予算はさすがに厳しいかなーという状態で、Eさんの脇からこれもいいんじゃない〜あれもいいよ〜と適当に適度にお手伝い。そんなお手伝いの最中、小さいポイントを発見しました。値段は1000円。うん、これならイケるイケる〜と、キープ。この水晶は、赤鉄鉱が内包されているのではなく、外側にくっついているのが面白いとこです。Eさんもついに好みのクラスタをチョイスしましたが、こちらは赤鉄鉱内包タイプ。同じように見えますが、よく見るといろいろな種類があるので鉱物は飽きませんね。

二人の会計が終わったとこで、Sさんと合流してちょっと遅めのお昼ご飯へ。場所は近所の某デパートの2〜3階にある喫茶店です。とりあえずお腹を満たしたら…↓


後はこうなります(*≧∀≦)


今回Sさんが東京から持ってきた石で、メインはこのシャッタカイト入り水晶。前回京都ショーのレポの中ほどで記載がありますが、シャッタカイトが張り付くように共産しているナミビア産(参照)でなく、シャッタカイトが水晶に内包されているという珍しいコンゴ産です。それからもう一つのメインは巨大なデュモルチェ入り水晶のクラスタ。私もちっちゃいのを一つ持ってるけど、これがセールで5000円だったことを思うと一体このクラスタはいくらだったのか、怖くて聞けません(←シャッタカイト入り水晶も同様)。そしてこれだけ垂涎ものの石を持っているのに、今回もしっかり巨大水晶GETしてるしー。まあ帰りの新幹線でビール飲んで酔って置き引きに遭わないことを祈るばかりです…。というかEさんはSさんが突然死した場合、家族に石を捨てられるか二束三文で売られることを心配していましたwそんなEさんもワイルドな風合いの黒水晶とか、知人に作ってもらったというリビアグラスの見事なペンダントヘッドを持ってきていました。あ、私は前日の超絶イライラ勤務のせいで、手持ちのものは何も持っていきませんでしたが、お二人の見事なコレクションを見ていると、別に持っていく必要なさそうですね。ははは。
そうそう、Eさんも開場時から来ていますが、最初に巨大なハーキマーダイヤモンドを3個1500円でGETしたとのことで、私も一つ500円で買い取りさせてもらいました。ハーキマーダイヤモンドは、ダイヤという名前ですが水晶の一種で、アメリカのニューヨーク、ハーキマー地区でのみ採取されます。普通よく見かけるものは親指の爪くらいのサイズでコロッとした透明な水晶ですが、これがこの大きさで500円とは、Eさんもよく見つけたものです(その代わり透明度は若干劣るわけですが…)。

さて、お腹一杯になり、食後のドリンクも飲み終わって、鉱物話もひと段落したし…ということで、再び3人で会場へ。少なくとも私はもう購入はしない予定なので、二人のどちらかにくっついて、会場をふらふらと散策&写真撮影しました。
去年の大阪ショーでは500円だった変なめのうが800円になっているのを発見!


しかし変なめのうの値上がりはまだマシな方でした。同じ大阪ショーでペアで500円だったセプタリアンノジュールなんか、今年はペアで2000円!まさかの4倍です。迷ったけど去年2セット買ってよかった〜とちょっと思っちゃいました。
そして去年の京都ショーで見た怪しげな人工蒸着水晶は、今年も健在。

↑ファントムではなく、ファンムになっているのがご愛嬌。

あとはお店の人がノリノリで写真撮らせてくれた、通称カニミソ水晶w


自分用でもお土産用でも買いにくいキーホルダー(゚Д゚;)

↑でも本当に頭がヤバい人は、このクシ使う必要ないのでは!?

結構きれいなものが1000円以下で、あれこれ悩んだけれど、やっぱり買わなかったセレナイト。


EさんやSさんとお店の近くを通る度に立ち寄って手に取ったりしていましたが、セレナイト、特に欲しいわけでもないしなーと、購入に至らず。

そんなこんなで、閉場時間30分前くらいまで会場にいた3人ですが、夕飯はまた去年の大阪ショーの時に行ったお気に入りの居酒屋さんへ。


前回来た時、鶏レバーが気に入ったSさんは確か5〜6本注文してた記憶がありますが、今回は何と一番最初の飲み物オーダーの際に、一気に10本注文!店長さんが「これで在庫終わりです」とか言ってたので、後から来たお客さんは、鶏レバーSold Outというわけでw

まずは飲み物で乾杯!


の後は、Sさんお待ちかねの鶏レバーw


来年の大阪ショーの時は、事前に電話予約しておいて、鶏レバー20本くらい用意しといてもらおうよ〜とSさんが提案していましたが、今度は店の在庫ではなく、卸売り業者の在庫がなくならないか心配ですw

何はともあれ、今年の大阪ショーも大いに楽しめました。そうですね、欲を言うならやっぱり値段ですかね(←去年の京都レポでも書きましたが)。何だがどのジャンルも年々高くなっている気がします。あの開場前の行列を考えると、これも需要と供給なのでしょうか。昔のレポを見直すと「あの頃はこれがこの値段かぁ、もっとグレードの高いやつ買えばよかったなぁ」「あの時買わなかったあの石やっぱり買っておけばよかった」なんて思うことがたまにありますが、そう思いつつ、現在もチビチビお金を使い「うーん、この石ならこのくらいでいいか…」などと考えながら買い物をしているので、10年後も結局同じことを言っているかもしれません…。

2017年体験記目次

トップ

inserted by FC2 system