第28回「石ふしぎ大発見展」京都ショー体験記(1/2)

通常「暑かった夏も終わり、朝晩涼しくなった頃…」という書き出しで始まる京都ショーレポですが、今年の大阪は9月も延々と暑い日が続いて、10月になってもまだ普通に半袖を使用する日々。時々見かける彼岸花とスーパーのハロウィンの装飾が、かろうじて季節の移り変わりをアピールしていましたが、もう一つ秋を感じさせてくれたのが、大阪の石友達Eさんからのメール。気が付いたら京都ショーまであと一週間ちょっと。そうだそうだ京都ショーってもう来週末じゃないか!Eさんもちろん初日参加だよね?とメールを見たら、何と「今回初日は仕事だから二日目と三日目で参加する」というちょっと残念なお知らせが。ちなみに、去年東京からはるばる遠征してきたSさんも、いろいろと大人の事情が重なり、今回はパス。ええー、じゃあ今回初日って私一人かぁ〜…と行く前から若干トーンダウン気味に。とはいえEさんからのメールには「初日行けるなら様子見てきて〜」的なことが書いてあったので、ここは久しぶりの単独参加を決行しました。

で、特に何事もなく初日の朝。今回Eさんの参加が二日目なので、初日は開場時間から入って昼過ぎ、遅くとも1時くらいには会場を出て帰路につき、あとは自宅で体力温存。二日目は昼頃から行って、ゆっくり夕飯まで付き合う…という予定です。もうね、40過ぎると二日ともフルで参加とかとても無理ですw金銭的にというか、体力的に…(爆)。

そんなわけで、予定通り会場着。


昼過ぎには会場を出る心積もりなので、駆け足気味で回る感じになりますが、とりあえず趣味で作っているいつもの鉱物カレンダ2017年(半年分サンプル画像)を、知り合いのお店に渡しに行くことに。

まず最初に行ったのは、クリスタルワークスさん。今回はメイン入り口入ってすぐの所にブースがあったので、入場後2分くらいで発見。


やあやあ今年もこの時期がやってきましたよー的な挨拶をしてから、自作カレンダを渡し、コメントのやり取りをしつつも、目線は何となく棚の上を散策。今回見つけた面白そうな石はマーカサイトです。和名白鉄鉱。黄鉄鉱と成分が同じで結晶構造が異なる「同質異像」の鉱物です。そういえば聞いたことがある鉱物ですね。見た目も黄鉄鉱っぽいし。でも黄鉄鉱とは違う、グリーンやピンクの光沢が、とっても魅力的です。私実はこういう金属光沢系は昔から好きなんですよねー。黄鉄鉱単品は、さすがにいくつもあるから最近は買わないけど、黄銅鉱とかも好きだし。グリーンのきれいなやつが2000円だったので、これも是非コレクションに加えよう!と、軽く即決。

次に向かったのは、ガーネットの専門店ガーネットファンズさん。挨拶を済ませてカレンダを渡すと、早速一月のとこにガーネットがあるのを発見し(参照)、ちょっといい雰囲気にw


私はその間、棚の上をのんびり眺めていましたが、ふと棚の下に面白いものを発見↓


ハロウィン仕様の福袋だそうで、一袋1000円。中身は原石で一応1000円以上のものは入っている…とのことです。
おお、こういうの面白い〜。ガーネットだったらどれも好きだし、買ってみようかなーと一つ適当に選んでお会計。せっかくだからデマントイドとか入ってたら超うれしいのですが、さすがにそれはなかったようで(そりゃそうだw)、入ってたのはメラナイトスペサルティンでした(自宅で確認)。スペサルティンとか粒が結構キレイで写真映えしますね。ところでもう一つのメラナイト、少し前に聞いた名前だなと思ったら思い出しましたよー。4月の大阪ショーで特価品を選んでいた時に、キープしてた石を一瞬棚に戻したら隣の人にあっという間に持っていかれちゃって…あの時の石が確かメラナイト!!(この記事のガーネットファンズさんのとこ参照)。大阪ショーでは結局メラナイトは買わなかったのですが、回り回って私の手元にやってきたんですねぇ。こういうのも運命の石と言うべきか…地味な石だけど(爆)

その後ふらふらと会場を見て回った時に、ふと見つけてしまったのがこちらの妙な水晶たち。


よく見ると水晶の周りに微細な水晶が沢山ついているのですが、それがまるで毛のようにフサフサとしてて、何とも不思議な風合いです。


とりあえず中くらいの大きさのを手に持とうとしたら、中国訛りの店員さんが「危ないからこれつけてね」と手袋を渡してきました。確かに微細な水晶が尖ってて、ちょっと危ない感じ。しかもゆっくり持ち上げただけでもポロポロ落ちてくる細かい水晶…。
んー、こんな水晶見たことないなぁ。まあ水晶だから結構何でもアリなんだろうけど、それにしても他の店では見たことないし。ここは中国系のお店だから、水晶や蛍石は主に中国産だったはずで、これも多分中国産っぽい。知らないだけで、こういう水晶が最近出たとか?ただこの水晶、とにかくポロポロと崩れ易く、自宅に飾るにも飾れない感じ。おまけに細かい産地を店員に聞いたら中国語でごにょごにょ誤魔化してたし、はっきり言って何だかイヤな予感MAX。許可をもらって写真を撮影してから、ダッシュで某知り合いの店主さんのとこに見せに行っちゃいました。すると写真見て「これは人工水晶じゃないのか?」というコメントが。やっぱり!怪しい予感してたんだけど、それは正しかったのねー。うっかり血迷って買わなくて正解でした。もっとも、あれが天然で新しく発見された水晶だったとしても、あんなにポロポロ落ちてくるクラスタは管理しきれないので、購入しないと思いますが。
しかし、、、あの店、普通の水晶や蛍石なんかも置いてあるんですよねぇ。以前あそこで格安エピドート入り水晶(中国産)買ったことあるし。普通のお店だと思って油断してたけど、たまにこういうワナがあるからイベントは気が抜けません。
※別に人工水晶が悪いとは思ってませんよ!現に売ってるお店あるし。ただし明記せずに天然水晶として販売してたのは大問題。その辺は染めてある瑪瑙や様々な処置済みの他の鉱物にも言えることですが。

そうそう、そういえばあそこのお店行ってなかった〜と、付き合いの長いルース屋さんへ…。
私が行った時は、ちょうど商談中のようで、小学生の女の子を連れた女性が、一生懸命エメラルドのルースを選んでました。


昔私もここで購入したパライバトルマリンで指輪作ったのですが、指輪にするとこんな感じですぅ…っていう見本としてつけてくればよかったかなとちょっと思いました。
キリのよさそうなとこを見計らって、店主さんに来年のカレンダ出来ましたよ〜と渡すと、その女性も「作ってるんですか?すごーい」と一緒にカレンダを覗きこみました。が、カレンダの鉱物写真を見て一言「え、全部原石の写真なんですか。マニアックですねー」。あはは、非常に一般人的ストレートな感想ありがとうございますwまあ確かにエメラルドのルース買うような人にとっては、原石とかマニアの極みですよねー。このカレンダ、年末になると職場の人にも配っているのですが、みんな内心同じことを思っているのかもしれません…。

そんなこんなで気が付いたらもうお昼過ぎ。確か休憩所が会場の中心付近にあったはずと見渡したら、あったあった…。


一応地元のセブンイレブンでパン買っていったので、とりあえず飲み物を買おうとレジへ…。写真のお姉さんが半袖ですが、この日は結構気温が上がりました(←翌日からいきなり気温が下がりましたが)。そして外よりさらに熱気で暑いのが会場内。一般的コンビニで100円程度と思われる肉まんが会場価格150円になってましたが、昼過ぎだというのに全然売れてなさそうだったのは、値段もさることながら、肉まん買う気候じゃなかったというのも原因かも。この日だけはアイス置いた方が売れたかもしれません。

飲み物とパンで一息ついてから、さて、そろそろ戻ろうかと出口に向かいましたが、そこで見つけたのがこちら。


おお、久々に見たぜデュモルチェ入り水晶〜!手前の箱のはともかく、奥の箱のは水晶も透明感あって結構きれいです。ん?¥2500ってことは一個2500円?やっすー!一つ持っていますが(参照)、このクォリティでこの値段だったらもう一個買っちゃおうかな〜…と何となく選びかけたとこで、よくよくラベルを見ると¥2500の後ろにさりげなく/gという文字が!つまりグラム2500円…。ははは、そうだよね。このクオリティでおかしいと思ったよ…店員に声かける前に気が付いてよかったorzちなみに同じ間違いを以前ラリマーでもやったことあります(イベントあるあるネタw)。みなさんも気をつけて〜…って間違えるのは私だけですかね。やっぱり( ノД`)

その後は寄り道せずに出口到達→帰宅しました。関西のイベントといえば大抵Eさん(&他の友達)と食事等をして帰るのが最近の定番なので、明るいうちに帰るのは久しぶりかもしれません。
で、夜はゆっくり休んで明日に備えて〜とのんびりしてたら、携帯の着信が。
東京の石友達Sさんからの様子伺いの電話でしたw
「ねぇねぇ、今回の京都ショーどうだったのよー。何か目玉商品とかあったの?」
…行けなかったのが余程残念だったような空気が、電話の向こうから伝わってきました。
しかしそう言われてよく考えてみたら、今回目玉商品と呼べるものがあったかどうか…。会場内一通り見たんですけどね。
※最初に書いた通り、この日は若干駆け足気味で周ってた&翌日も来るつもりだったので、いつもほど周囲に目が届かなかったかも。
とにかくこれが安かったとか、あれがよかったとか、そういうのは特別なかったような気が…あ、あの怪しげな中国水晶!あれが一番印象的でした。そんな話を伝えると、「えー、それだけ?」という予想通りのツッコミがw←その後「それは人工蒸着水晶じゃないの?」と言われました。元の水晶に細かい水晶のタネを植えて成長させるのだそうです。はぁぁーそういう技術があるんですね〜。というか中国は普通にきれいな水晶や蛍石が採れるのだから、そんな怪しげな技術に頼らなくても…。

そういえば、京都ショーの前に、新宿でミネラルショーがあったのですが、その時の報告ついでに明日の見所を教えてくれたSさん。その見所と翌日の結果は京都ショーレポ2/2をお楽しみに!

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