| 「指輪を手に入れる」いうと、みなさんどんな方法を取りますか? まぁ、これは男女問わず「お店で購入」が多いでしょう。宝石店に行って、デザインを選んで、気に入ったら、サイズを確認して…。大体がこのパターンだと思います。 ところで、オーダーで作ったことあるという人、いますか? 裸石(ルース)をどこかで手に入れて、宝石店に持っていって、デザインを指定して作成。 「いやいや、まさか!だってお金もかかるでしょう?婚約指輪みたいな特別な時じゃないとちょっとねぇ。。。」…と、今これを読んで思った人、結構いるんじゃないですか? ちなみに、私もそう思ってました。指輪に限らず、アクセサリーのオーダーなんて、セレブの特権って感じだし(笑)。 でも今回、実際に作ってみて、少なくとも値段的には「それ程でもないかな」と思いました。念の為言っておきますが、私達夫婦の年収は、二人足しても、500万に届きません(恥)。お昼は毎食300円平均でがんばってます。そんな私でも、「オーダーってもしかして得!?」と、感じたのです。 ここでは、実際オーダーリングを作成した時の体験を、まとめてみます。ただ、この体験談、初めから書くつもりではなかったので、うる覚えの部分もあります。っていうか、デザインを選んだ時の紙(概算もそこに記入)などは、オーダーした後捨ててしまったので、記憶にしか残ってません(爆)。一応ご了承下さい。 話は、12月のミネラルショーから始まります。ここに参加していた某お店でパライバトルマリンのルースを買ったのがそもそものきっかけ。(初めてこれを読む方は、その辺のいきさつを読んでから先に進んで頂くと話が分かりやすいです…) そのお店では、ルース、鉱物の販売の他、リングの加工も受けているとのこと。ならば、そこで作ってもらえれば、その方が良いだろうと、ダンナと相談。カラットやカットの具合も、販売元ならよくわかっているだろうし。でも、お店の方に話をしながら、ダンナが念の為一言。「もしデザインがちょっと…ってことになったら、他で作ってもかまわないですか?」「ああ、全然かまいませんよ。そしたら石は郵送しますので」 デザインのパターンがいくつか見当ついたら、自宅に郵送するとの結論。どんな感じになるんだろ〜と、既にちょっとワクワクしながら、その日は帰宅。(平成16年12月18日) ちなみに、デザインと見積りの郵送予定は、年末29日〜30日くらい。29日、ダンナはこの日外泊予定、私は仕事納めとその後の納会を済ませて、足早に帰宅。そう、雪だったんですよね。この日。 帰宅すると、真っ先に郵便チェック……うーん、来てない。明日かな。 しかし、翌日30日、やはり来ない。ダンナが午後帰ってきても、まだ来ない(焦)。ここで焦るワケは、年末年始を私の実家で過ごす為、その間来たら??ということ。いや、普通の郵便ならかまわないんですけどね。小包とか、宅急便で不在だと、受け取るのに、いろいろ面倒じゃないですか。 電話してみようか?とダンナに相談。しかし、時は年末。いくら年中無休が普通になってきたとはいえ、営業のメリットがあるのかわからない、鉱物系のお店まで開いてるのかは微妙。結局「年始に戻ってきて、まだ届く気配がなかったら、電話してみよう」と、暫定的に結論。(平成16年12月30日) 正月明けの1月2日夜、無事帰宅。もしや!?とほんの少し期待して郵便受けを開けると、そこは年賀状とマンションの広告のみ。それらしき封筒も、不在票もナシ。仕方ない。4日になったらダンナに電話してもらうのだ。。。 4日、私のみ仕事始め(ダンナは5日から)。平成17年のカレンダーって、1/1、2日が土日なんですよねー。おかげで少ない冬休み(泣)。年始からとっても憂鬱な中、唯一の楽しみは、指輪のデザイン。あー早く届かないかな♪ 帰宅して、ダンナに状況を聞くと、加工場(!?)がちょっとトラブって遅れたらしく、もうすぐ届くでしょうとの返事。ま、そういうこともあるか〜と、納得。 事実、指輪のデザイン画は、それから少しして到着。おおっ、これを待ってたのだ! わくわくしながら、封筒を開けると、便箋が一枚と、3通りのデザイン+それぞれをホワイトゴールドで作った場合、プラチナで作った場合の値段が書いてある紙が一枚…これだけ?写真とか参考になりそうなカタログは?…ない。ちなみに、そのデザイン画、指輪の設計図のような感じのもので(すみません資料捨てちゃった^^;)、そういう職業の人なら、そこから出来上がりの指輪を想像出来るかもしれないんですけれど、人生でほんの数回しか指輪を買ってない私やダンナでは、かなり困難。適切な例えかどうかは分かりませんが、こんな図面からこれを想像するのに近いかも。 でも、せめてイメージだけでも、、、と、デザイン画に近い指輪をお店で見たり、ネットで見たりして、それなりに検討。値段は、どれもホワイトゴールドで3万前後、プラチナだと6万くらいだったかな?? 検討して数日、私もダンナも、どうも出来上がりイメージがピンと来ない。ついに「やっぱりお店でデザインを実際に見ながら加工してくれるとこを探した方がいいかなぁ…」という話が出て、購入したルースを送ってもらうことになりました。石はちゃんと返却してくれるって購入時に確認してるし。うーん、あの時は返却してもらうことなど予想してなかったけど、やはりこういうこともあるから、確認することはしておいた方がいいですね。 私はこのテの電話は苦手なので(^^;)、ルース返却の電話はダンナにしてもらいました。ごめんね。イヤな役させちゃって。。。ちなみに、電話したところ、あっさり承諾して頂けて、石も数日後に自宅到着。もう一度お店選びから出直しです。 石を指輪に加工してくれる宝石店は、コネがあるわけでも、いきつけの場所があるわけでもないので、とにかく宝石店っぽい場所を見つけると、店員さんに、石持ち込みで加工出来るかを質問。いろいろな場所で聞きましたねぇ。ビル全体が宝石店のような場所から、ショッピングモールに入ってる小さなテナントまで。聞いてみてわかったのは、そういうオーダーをやってくれるとこは、意外に少ないです。ビル全部宝石店なんて、いかにもやってくれそうなイメージですけど、そうとも限らない。(もちろんやってくれるとこもあるとは思いますが周りきれなかったので^^;) 唯一加工してくれるという返事があったお店は、有楽町の有名宝石店。うーん、ここでやってもらうか?でも有楽町…自宅から電車で1時間以上。電車賃も結構かかるし。もう少し自宅近くの方がいいなぁ〜。。。 イマイチ決定出来ない中、私の実家近くの繁華街に買い物に行くことに。そこは商店街もあるし、ちょっとしたデパート…というか、ショッピングセンターみたいなものもあって、ぶらっと買い物するには最適。実家に住んでた頃は、よくそこで買い物や食事をしたんですけど、結婚して街を離れると、結構久しぶり。とにかく、そのデパート(もどき)に入って、冬物セールを探索。「そういえば、ここの1Fにも宝石屋さん入ってたよ」何気なくつぶやいた私の一言で、とりあえずのぞいてみることに。でも、はっきり言ってその宝石屋さん、小さいし、種類も少ないし、婚約、結婚指輪etcより、カップルが手軽にペアリングを買うようなイメージのお店なので、かなりダメモト。ほとんど期待しないでダンナが店員さんに質問するのを横で見学していると、思わぬ返事が!「石持ち込みですか?加工やってますよ」 えー、マジマジ!?こんな小さなお店でもオーダーやってるもんなんだなぁ。。。と、かなりびっくり。結局有楽町よりは自宅に近いし、購入したことはないけど、以前から知っているお店だし…と、暗黙の了解でそこに決定。決まる時って本当にあっという間です。で、そのままデザインの選別。ただし、この日はまさかお店が決まるとは思ってなかったので、ルースは自宅。とりあえず目安だけ付けて、後日ちゃんと注文しに来店することに。(平成17年1月上旬) 注文の方法は、既にあるデザインの候補から、好みのものを選ぶ方法。イチから自分でデザインすると、オーダー料(??)というのがかかってしまうそうなんです。だから、正確に言うと、今回の指輪は「オーダーリング」というより、「セミオーダーリング」。この辺の事情は宝石業界全体でそうなのか、このお店がそういう方法なのかは、よく分かりませんが。。。 と、いうわけで、デザインの一覧表(カタログ)を見せてもらいました。石の大きさごとに、指輪の台も変わってくるようで、家にあるパライバのカラット数を聞かれたわけですが、そこでダンナが堂々と「0.8カラットくらいです」(1カラット=0.2g)。 あちらは、「へぇ〜大きいルースなのですね〜」と、びっくり。で、それくらいの大きさの石用のデザインを見せてもらいましたが、どうも違和感大。んーー、あのパライバこんなに大きかったっけ?私は小さな声でダンナに耳打ち「ねぇ、あの石、0.8カラットじゃなくて、もしや0.08カラットくらいじゃなかったっけ??(^^;)」。ダンナもそこで勘違いに気付いたよう(笑)。そして、そのささやき(!?)は、店員さんにも聞こえたらしく、「あ、そうなんですか?じゃ、デザインもこちらですね〜」と、カタログをパラパラ。「やっぱりね」という心の声が、何となく聞こえたかもしれない(爆)。ちなみに、見せて頂いたカタログは、全部カラー写真入り。こういうのだと、イメージも湧いて選び易いんだよなぁ。。。と、実感が徐々に湧いてきたいけかな夫婦。 どちらにしても、上記の通りその日は石がないので、説明だけ聞いて帰宅。でもお店も決まって、メドが付いたので、少し安心(^-^) それから一週間後、ルースを持って再び来店。今度は石を実際に見ながら、それに合いそうな指輪の候補をいくつかピックアップ。ここで候補に上がったのは、確か3つ。1つは実際にダイヤが付いてる指輪。あと2つはカタログの写真だったかな??写真の2つはホワイトゴールドとプラチナ両方での作成が可能だけど、現在既に使われている指輪は、ホワイトゴールドでしか出来ないとのこと。値段はカタログ掲載のものの方が高く、ホワイトゴールドで2〜3万円くらい、プラチナだとそれにプラス1万円くらい。あと1つ(現在使用中のもの)だと、9800円。うーん、デザインはどれもいいけど、もうちょっとゆっくり考えたいかも。。。 結局、デザインのコピーと、値段の見積もりをもらって、自宅で考えることに。ただし、何度も来店するのは面倒だから…と、オーダー表を書いて、石もお店に預けてきました。あとは電話で決まったデザインを指定するだけ♪ここで初めて担当の方のお名前とか伺いましたが、何と店長さんだったことが判明!そうだったんだ。さすがソツのない応対…。(平成17年1月中旬) 後日、自宅にてデザインの検討。実は最初から「これいいよね」と思ってたデザインが1つあったので、これで問題なければプラチナかホワイトゴールドかを決めて、そのまま決定となるとこだったんですよねー。でも、家に帰ってきて改めて見ると、そういえばどこかで見たようなデザイン。そうだ、結婚前に私がダンナにもらったピンクサファイアの指輪、このデザインにそっくりじゃん!同じようなデザインのものが2個あってもねぇ(^^;)っていうか、人の好みって変わらないものです。似たような洋服ばかりいくつも買っちゃうのと、同じってことか(笑)。 最終的には、お店で既にダイヤの付いていたデザイン。実際指にはめたら、とてもよく似合ってたし、指も細く見えるって言われたしね(単純)。ホワイトゴールドでしか注文出来ないのは残念だけど、その分安く仕上がるんだし、デザインも気に入ったし…と、それに決定。数日後お店に連絡したら、「3週間くらいで出来あがります」との返事。ついに完成まで秒読み状態☆☆(平成17年1月下旬) 完成の連絡が入ったのは、それから本当に3週間くらいしてから。何と夫婦でスキーに行っている時に、リフトの上で携帯が鳴ったんですよね〜(ダンナ談)。早速その翌週、私の実家へ帰るついでに、指輪も取りに行くことに。例の店長さんは、電話で「とってもキレイに出来てますよ〜」と言ってたとか。でも、期待しすぎてがっかりするのもコワイしなぁ。。。と、取りに行くまでの一週間は、一日置きに期待は上がったり下がったり(笑)。自信はあるけど、合格してるかわからない試験の結果を待つような、複雑な心境ってヤツですか(謎)。 金曜夜、仕事をさっさと終わらせ…たつもりだったのに、定時直前に電話に出たりとか、いろいろやってたら、ちょこっと残業。ダンナの方が早くお店に到着して、会計とか済ませたあたりで、私が登場。どれどれ、これか。おおーっ、想像より良く出来てる♪それに思ってたよりよく似合ってるし♪♪(ただし指が細く見えるかは微妙^^;) ![]() やはり宝石のルースは、きちんとアクセサリーになると、見栄えが全然違うものです。その変身ぶりに驚きました。作ってよかったです。(平成17年2月18日) 〜 追記 〜 今回、初めて「石持ちこみでオーダー」というのをやってみましたが、いろいろと勉強になりました。オーダーの長所は(セミオーダーの場合ですが)結構安く出来るということ。最終的な値段はルース14000円、指輪加工代9800円で、合計23800円。加工してくれる宝石屋さんを探しながらパライバトルマリンの指輪もちらほら見かけましたが、どんなに安くても50000円以上はしてました。モノによっては10万円越えるのも、珍しくなかったです。そう思うと、もし今回プラチナで作ったとしても、50000円前後だったはずだから、かなりお買い得??(ただし、これは石によって変わるので、必ずしも安くすむとは限りませんが…) 短所は、やはり加工してくれるお店がなかなか見当たらないということ。堀秀道先生が「たのしい鉱物と宝石の博学事典」に書いてましたが、日本ではルースを購入してオーダーでアクセサリーを作るという方法が、まだまだ一般的ではないんですよね〜。せめて男性用のスーツくらい普通にオーダー出来るようになればいいなと思いますが。。。 それから、個人的には、写真やデザイン画を見て、指輪になった時を想像するのは、結構大変でした。今回も、最後は実際指にはめてみて、似合うのを確認したのが、決定打になったし。そういえば洋服でも、通販より、お店で商品を見ないと、買い物出来ないからなぁ。日常散々ネット社会に浸かっているくせに、そういうとこはアナログ人間な私(^^;) そうそう、後日談ですが、例の指輪を買った宝石屋さん。購入してから10日後の2月末でそこを撤退したそうです。ま、県内に支店もあるので、今後のフォローはそこですると、店長さんがおっしゃってましたが…。それにしても、ギリギリセーフではないですか!無事素晴らしい指輪になれて、本当によかったねぇ、パライバトルマリンよ(笑)。 |