第25回「石ふしぎ大発見展」京都ショー体験記

さて、記録的猛暑とか言われた夏も終わり、9月は台風が久々に近畿を直撃して京都ショー会場のみやこめっせ付近の地域を水浸しにしたりと、いろいろあって、ようやく10月。
そういえば、去年の京都ショーは、職場のスタッフが急遽入院しちゃって、初日代理出勤頼まれて午後2時くらいからの参加だったんだよなぁ〜と回想。今年はそのスタッフさんの具合も良さそうだし、何事もなく初日に参加出来るものと、信じて疑いませんでした。当日の朝までは…(笑)。

京都ショー初日の朝7時。んー、今日はイベントだし、10時にはみやこめっせに到着していたいし、ぼちぼち起きて朝ご飯にしようか〜と思いながら、布団の中でまどろんでいたいけかな夫婦の耳に飛び込んできた、家電のけたたましい音…。
「え?何?…」と、寝ぼけて現実を把握していない私の代わりに電話に出たダンナ。その電話は職場のスタッフさん(去年の人とは別の人w)からで、何と具合が悪いので代わりに出れないかという打診。寝起きで回らない頭を精一杯フル回転させて、この状況をどうしたらいいかを必死で考える私…。本音はもちろん出たくない!去年も初日の午前中仕事で会場着いた頃はくたくたで散々だったんだし…。しかし具合悪いスタッフさんもちょっとかわいそう(私も具合が悪くなって当日代理を頼んだことあるし^^;)。で、もう一人代わりを頼める人がいるので、その人に問い合わせをして、ダメだったら仕方なく私が出ますからと伝えて、一旦電話終了。頼む〜!今日は出てくれ〜!と必死の祈りが神様に届いたのか、もう一人の人が出てくれることになったので、大丈夫だという連絡が。
はぁぁ〜よかった〜あやうく大阪の石友達Eさんに「また今年も午後2時くらいからの参加になっちゃった(T_T)」というメールを送るハメになるとこでした…。

でもまあ電話がいい具合に目覚まし時計になってくれて、目覚めはバッチリ。朝食を食べてコーヒー飲んでから、いざイベントに出発!
さすがにもう何度目の京都か…というより関西に住んでから早数年。いい加減地理も覚えて、会場までは普通に一直線。東山駅から会場まで、風情のある川沿いをてくてく歩きましたが、何しろお天気がよくて素晴らしい青空!今日はほぼ一日室内にいることが既に確定しているけれど、それが若干もったいないくらいの天気。そういえば今日代理で出てくれることになったスタッフさんのお子さん、運動会が先週の土曜で、微妙な天気の中開催されたらしいです。もし今日だったらバッチリだったのにねぇ。。。あ、もし今日だったら私は現在、絶賛仕事中か…(爆)。

さて、開場から数分してからみやこめっせに到着。


ちなみに今日来る予定のEさんも既に到着してて、回ってるらしいです。とりあえずお昼過ぎまでは互いに適当に回ってから待ち合わせしようか…とメールを送り、私も会場内へ!
※ここから先写真はお店の許可を得たものだけです。

さて、入り口から入ってすぐのお店の標本をまずチェック♪


うんうん、ローズクォーツの結晶とかキレイ〜。クラスターになっているのは、ちょっと欲しいなぁ。
…と思ったらいきなり目を奪われたのがゴシュナイト。ゴシュナイトは緑柱石(ベリル)の一種で、緑柱石の中でも透明な石のことです。有名処だと青いアクアマリンとか緑のエメラルドかな。緑柱石という和名はエメラルドの結晶から来ていますが、こういう色のバリエーションがある石に色名を付けちゃったのは、最大のミスよねw
という話はともかく、私の見つけたゴシュナイト、何が珍しいって、上の方がほんのりピンクなんですよ!(ピンクの緑柱石=モルガナイト)
緑柱石のバイカラー!トルマリンならちっとも珍しくないけれど、緑柱石ではちょっと珍しい…。こんなのあるんだなぁ〜。私は初めて見たような…。しかし値段は4400円。うーむ、やはりいい値段だ。まだ入り口から10歩くらいしか進んでないし、時間もまだ入って数分。さすがにこれを即決する勇気はないです…。

とりあえずちょっと頭を冷やそうかと、一旦その売り場を離脱。で、ぶらぶらとあちこち見て回りますが、冷やすどころか、考えれば考えるほどあの石が気になる!うーん、やっぱり欲しいかも…たまにはいいじゃないのちょっと贅沢したって…それに後で売れちゃってたりしたら、結構ヘコむかも…と、20分くらい迷った後、結局戻って購入しちゃいました(参照)。戻った時、店員さんが私のことを覚えていて、「やっぱり来ると思ったww」とか言われちゃいました。さすがの眼力wしかも400円引いてくれて、価格は4000円。やった〜。何だか幸先いいスタートです。

その後は昔からのお馴染みのお店にご挨拶。


今回は初めて角のスペースが取れたとかで、ちょっと広めだそうです(マンションでも角部屋は人気だけどこういうとこも同じなんだなぁ〜)。それから、いつもベリル系トルマリン系のルースや原石が多いのですが、今回は珍しく違う系列も…。


ラリマーに琥珀?と思ったら、やはりつい最近扱うようになったらしいです。ちなみに、本命は確か琥珀の方で、ラリマーは同じドミニカ産ということで、いわばついで(笑)。だから特価グラム1000円なのか!前回大阪ショーでラリマーのペンダントヘッド1ヶ2000円で買っちゃったから今回はいいかなと思ってパスしたけど、他のお店はグラム2000円だったし…。この色合いならまあお買い得な方だな〜。そして特価とだけ書いてて具体的な値段のない琥珀の方は、予想通りいい値段で、ちょっと無理っす…ごめんね(^^;)

そしてぶらぶらとお店を眺めながら歩いていると、見覚えのないお店が…。


ガーネットファンズ」というガーネット専門店で、ネット通販などをされているそうですが、今回京都は初出店!確かにガーネットにターゲットを絞ったルース屋さんは非常に珍しいです。もの珍しさに、私の他にもわらわらと人だかりが出来てました。
で、初出店記念として頂いたのが、こちらのウンバライト。いくつかあるうち、真っ先にこれを選んだら「さすが一番いいとこ持っていきましたね」と言われちゃいました…。こういうとこはすっかり図々しくなったエセ関西人いけかな(爆)。
ウンバライトは、成分的にはロードライトとスペサルチン(満ばん柘榴石)の間に相当する石なのですが、確かロードライトって成分的にはアルマンディン(鉄ばん柘榴石)パイロープ(苦ばん柘榴石)の間だったハズ…。結局ウンバライトの成分はどうなっているのやら。。。

ところでこのお店、今回は面白いガーネットを持ってきたらしいです。その名も「青いガーネット」(人造石)。あのホームズ物語「The Adventure of the Blue Carbuncle」(和訳:「ブルーカーバンクル」「青い柘榴石」等)に登場する宝石で、「本来赤い色のはずのカーバンクル(ガーネットの古名)が青い色をしている稀少な宝石」と言われています。実際のガーネットは、赤だけでなく緑やピンクや紫etc結構カラフルな宝石だったりするのですが、何故か青は存在しないんですよ。
だからこの物語に出てくる「ブルーカーバンクル」のモデルは何の宝石なのか?という物議まで、かもし出されちゃったりして…(そこら辺をとことん追求した本が「青いガーネットの秘密」なので興味ある方は是非一読を!)。
そういえば物語に登場するブルーカーバンクルは、産地が中国のアモイ川(架空の川)付近と作中ホームズが説明しているのですが、現在だったら存在しないはずの青いガーネットが中国で発見!なんてニュースが流れたら、真っ先に偽装か、もしくは工場排水による化学変化ということになって、ネットの住民(主に2chの連中)に「新しい宝石を作りだす国ww」とかスレを立てられて、最終的にはこの辺のまとめサイトで取り上げられるんだろうな〜。そして価値は「全然付かない」方に1000円(苦笑)。

と、そんな感じで「ガーネット尽くし」な時間を過ごしてから、また放浪の旅人状態に…。
次に見つけたのは、石ではなくミネラルタック。鉱物写真を撮る際、固定する為に使うのですが、いつも石を購入したときについてくるものを流用してて、ボロボロになって使えなくなると捨てて〜ってやっていたのですが、最近はお店も不景気なせいかタックやケースは付けないとこも増えてきたのか、量が足りなくなってきて…。かといって売っているタックは結構大量で、そんなに沢山あっても…的な感じ。そこでちょうどいい量の販売しているお店を発見(アマゾンのリンクのやつと同じものです)。値段も200円。よし買っておくか〜とレジに行く途中、ふと眺めたブレスコーナー。


そこで見つけたのが、1000円のシルバールチル入りブレスレット。普通のルチルではなくシルバーってとこが非常に珍しい!(しかも1000円!やっすぅ〜)
とはいえ、少し冷静になって、1000円ということはシルバーも大して入ってないんじゃないの〜?とライトに透かしてみたら、まあまあ入っているじゃない?(参照)
ということで、余り迷わずさっさとお会計。シルバールチルのブレス、粒が大きいからそのまま使うというより、バラして他のと組み合わせるとよさそう〜。

結局ここまでのお会計は4000円+1000円+200円。うーん、せっかく(来れないかもしれない危機を乗り越えて)イベントに来ているんだし、もうちょっと買っても大丈夫かしら〜と思ってみたり…。
で、何気なく見つけたお店が中国産の蛍石を扱うお店。蛍石といえば、ほぼ世界中で産出されるような石ですが、なかなか手が出ないフランス産やらスイス産やらに比べると、比較的手に入り易いのが中国産。でもこの中国産は、何となく今まで見たものと色が違うような…?


上の写真だとイマイチよく分からないと思いますが、これなんか結構濃いグリーン&なかなかの透明度!(もちろん値段もなかなかいい感じですが…w)
しかも産地は「広東省」。ん?広東省で蛍石なんか出たっけ?湖南省なら有名ですけどね。聞いてみると、どうやら最近産出されたらしいです。こんなキレイなものが新しく出たなんて、蛍石ファンは大喜びだろうなぁ〜。
そんな中、私が目をつけたのはこれ。小さいものの透明感あって、お値段何と500円!おお、いいねいいね。これで500円だなんて超お得じゃない?でもその箱には「2個1000円」という表示が…。うむ、これ以外特に欲しいものはないんだけど、この場合1個でもお会計してくれるのかな?しかしケチっているみたいで微妙に恥ずかしいような…。かといっていらない石を無理矢理選ぶのもなぁ〜…と、迷いながら周囲を見渡すと、近くにビーズ系のパーツが!お、これを500円分選んでこの蛍石と合わせてお会計ならどうだろう?一応合計1000円だし!という感じのことを交渉してみると、OKの返事が。いろいろ工夫してみるものですね〜。

会計済んだ辺りで時計を見ると12時近く。お昼をどうするか、一旦Eさんに相談すると、お昼は混んでいそうなので、少し時間を外してから食事に行こうという話に。
じゃあもうちょっと回るか〜と、今度は会場の外周辺りをぼちぼち散策開始。
外周は割と大手のお店がそろっているのですが、つい内側でばっかり買い物しちゃうので、なかなか外側まで行かないんですよね〜。
ふらりふらりと順番に見ていくと、安定の人だかりを見せているクリスタルワールド発見!ここは京都の三条に本店があるのですが、四条河原町に買い物に行くと、用もないのに絶対立ち寄って一時間くらいは滞在した挙句、ついつい買い物してしまうという、魔のスペース(爆笑)。
で、ここは毎度イベントの度に特定の石のセールをやっていたりするのですが、今回安かったのはマダガスカル産のキャンドルクォーツ。こんな感じで一本の水晶の周りに小さな結晶が上方向にびっしりついている水晶なのですが、キャンドルというと、KUROさんの石のように、結晶の途中で小結晶が途切れているものが普通。なのに、何故か私が見つけてしまったキャンドルはこちら。こんな上までワイルドに覆われているなんて!しかも、それでいて上から見るとちゃんと六角形が保たれているのがすごい。
というか、よく考えてみると、私、キャンドルは持ってなかったんですよね〜。持ってないなら最初はスタンダードにしておけばいいのに、どうしてこういうちょっと奇妙なのを見つけてしまうのやら…。なんて迷いながらお会計1350円。まあスタンダードなやつは、そのうち縁があるでしょう。多分(笑)。

そんなこんなで、時間はもう1時近く。Eさんと出口で待ち合わせて、みやこめっせから徒歩5分くらいの所にあるアメリカナイズなバーガー屋さんへ。
お昼を外したせいか、店内はガラガラ。ちょっとのんびりしたいので二階席に移動しましたが、二階ももちろんガラガラ。適当に荷物を置いて座って、注文を待つ間購入した石なんかを出したのですが…何だか場所が悪いですね。場所というか照明?何しろ暗くて色も照りもほとんど分からない。これは読書etcで長居させない為のお店の作戦なのか、それともカップルの為に雰囲気を出してあげているのか!とにかく石マニアの語らいの場所としてはイマイチ不向きですね。そういえば今まで何度も来てたけど、1階の比較的明るい席しか行ったことなかったんだっけ…。今回も1階にすればよかったなあ…。

結局大して長居もせず、普通に休憩した後、再びみやこめっせへ。3時頃待ち合わせることにして、また入り口でお別れ〜。
とはいえ、私の方は大方買い物も済んだし、特別展示も「京大コレクション」とかで、一応見たものの、さほど興味が湧かないので、お昼前にさらっと見て終了。
ん〜、まあブラブラしていればいいか〜と、かなり適当な感じで、あちこちふらふら。すると何やらユニークそうなオーラの漂うお店を発見(後からgoogleで検索したらサイトありましたw)。


一見普通の水晶の加工品に見えるけれど、手に持っているこれは一体何!?
聞いてみると、どうもヒンドゥー教で男性器と女性器を示しているとか…(すみません.。説明聞いたのに忘れちゃいました^^;)。ちなみにこれもそうらしいですが、どこら辺がどっちのアレなのか、聞いたのに全然覚えてないです…(どう見ても急須にしか見えないw)。いわゆるデフォルメの弊害ってヤツですね〜きっと。
ただし、余り具体的すぎる形でもイベントに出品出来ない気がするし、さすがの私もレポに書けなかったと思いますが…(爆)。

ユニークそうなオーラの正体はアレだった…という真実を知った後は、会場をぶらぶらしたり、お茶を飲みながら一休みをしたり。
特に特筆すべき出来事もなく、待ち合わせの時間が来て、最後はEさんといくつかのお店を回ることに。
まず向かったのは、やはり「美しすぎる中国産の蛍石」を見に、例のお店へ!Eさんはお昼前に既にあそこでキレイなものをGETしているのですが、もう一個あってもいいな〜と、棚の上を真剣なまなざしで行ったり来たり。そういえば私が来た時は気づかなかったのですが、棚の下にもまだあるんですよね〜。ただしそちらは3万円均一ですが(笑)。で、最終的にEさんが選んだのは、照りがあって、キラキラしているヤツ。写真撮らなかったけどキレイだったなー。さすが4000円!

そして次に行ったお店は、Eさんオススメのお店。何でも天青石のデカくてキレイなものが1000円均一で出てるとのことで、早速見てみることに。


確かに、通常なら5000円以上はすると思われるデカい天青石が何個もあって、ちょっと欲しくなります!が、欲しいと思ったのは石を手に持つまで。天青石は比重が結構重くて(比重:4)、両手で持つサイズだとかなりズシッと腰に来ます…。この後夕飯も食べて帰る予定なのに、これを持って行く?いやその前にみやこめっせから東山駅まで歩くのを想像しただけで腰が!!去年の京都ショーでデカい水晶を買った時に、帰り道、肩が痛くて大変でしたが、水晶の比重は2.7。大きさはあの時の水晶と同じくらいですが比重が約1.5倍なので、重さも1.5倍。やっぱり無理な気がする…。それによく考えたらこの大きさの石を置く場所も微妙だし…といろいろ現実的に考えて天青石はパス。しかし天青石と同じ箱に入っていた蛍石のプレートが目に留まって1000円で購入。天青石は重いけれど蛍石は比重3.1で軽いので持ち帰り易い!(そういう問題か?w)

さてと、そろそろ夕方だし、Eさんは翌日早いので、ぼちぼち夕飯を食べに行こうか〜と出口に向かうと、出口近くにエチオピア産のオパールが。
そういえば、数年前に格安で出始めたエチオピア産のオパール。オパールといえばオーストラリア産のものが有名ですが、海底で出来るオーストラリア産とは違い、エチオピア産のは火山層で出来る為か、何となく乾いた感じのするオパールなんですよね。生成の仕方はメキシコオパールに近いような気もするけど、赤い鮮やかなメキシコ産とは違って、色はオーストラリア産に近いエチオピア産。
見つけたものは小さいけれど1個500円。もう安いヤツはこれが最後かもよ〜というEさんの情報を聞くと、ここで選んでおかなきゃという気に…。
1個500円とはいえ、選ぶとなったら手抜きはしない私。とはいえ、目はちょっと疲れてきているので、まあ何となくこの辺りかな?という感じで選別。


…というわけで、みやこめっせを出て長かった初日は終了。
帰りはEさんと烏丸で、人生初めてのモツ鍋をつつきながら雑談含むイベントや石話などをちらほらと。


初めてのモツ鍋、クセもなくて美味しかったですよ〜。話も盛り上がって、時間はあっという間。

そういえば去年の京都ショーは、初日が午後2時くらいからの参加だったせいか、1日では物足りず、最終日も参加しちゃいましたが、今回は初日フル参加出来たので、今日だけで大満足!Eさんも同じようなことを言ってて、もうこれで充分かなぁというのが二人の総括ですね。
ただし、私の場合は何だかんだと細々買っちゃって、最終日に参加する予算がないというのが本当だったりして(大笑)。

ところで最後。多分誰も気づいてないと思いますが、私のつまらないレポートも、何と今回の京都ショー体験記で50ページ目なんですよ!もう50ページも書いているのに、未だに文章が未熟で自分でもガッカリですな(爆)。
そういえばレポートの目次を見ると、最初の参加が2004年の秋なので、来年の秋で10年目。そ、そんなに経っていたのか!と、こちらも自分でびっくりです。いや、何がびっくりって、10年前はまだ20代だったのに、2014年はアラフォー…(それを言うなら今もアラフォーですが…泣)。
時の流れは残酷すぎる・゚・(つД`)・゚・

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