第20回「石ふしぎ大発見展」京都ショー体験記

関東にいた頃は、秋といえば「国際ミネラルアート&ジェム展」だったのがとても懐かしいですが、関西に来ると、秋といえばやはり京都ショー。
今回は久しぶりにダンナも参加出来るとのことで、一年ぶりの「夫婦・de・イベント!」。週間天気予報では晴れるのか雨なのかはっきりしなかった当日天気ですが、朝起きてみると、曇りで暑くも寒くもなく、ちょうどいい天気♪おおっ、正にイベント日和じゃないですか!

まあ、今回は別にプレゼント狙いとかじゃないし、のんびり行きまひょか〜と、ゆっくりコーヒーを飲んでから、いざ出発。
東山の駅から反対方向に進むというしょーもないアクシデントもありましたが(※その方角に誘導したのはダンナ)、それでも11時頃にはみやこめっせ到着。

※ちなみに、会場内は原則撮影禁止なので、会場内の写真はありません。撮影した写真はお店の許可を取ったもののみです。

「さてと、これから中に入るけど、どうする?」と聞いてみると、「んー、特に目的ないからそっちに付いて行くよ」との返事。うーん、私も今回特に「これ!」という目的はないなぁ。でも毎度そんなこと言ってて、帰る間際になると、「あ〜これも欲しかったけどもう予算が!」なんて状態になってたりするんですよね。今回はそうならないように、財布の中に「もしもの時の一万円」入れてきましたよ。ま、出来ればそれは使わずに、翌週のいけかな家の夕飯代になってたらいいんですけどね(苦笑)。

とにかく中に入って、左方向からふらふらと散策。すると目の前にドドーンとルースのセールをやっているお店があって、いきなりダンナが足止め。私はその近辺の原石売り場を探して、あっちを手に取ったり、こっちを眺めたり…。
すると、今回割と入り口から近いとこに、いつもお世話になっているお店が(新宿ショーではドーナツを差し入れたお礼にルチルクォーツを頂きました)!早速二人で挨拶に。
「こんにちわ〜」「お、今回はご主人も来られたんですね!新宿ショーで奥さんに一杯買ってもらいましたよ♪(嘘)」と開口一番にジョークが飛び出すご機嫌な店主(笑)。
今度も広くスペースが取れたようで、専門のルースに加えて、原石も沢山持ってきたようです。やっぱりベリル系が充実してるなぁ〜。


もちろんルースだって負けてません。個人的に気に入ったのは、巨大なルチルクォーツのルース二個(これこれ)。何かもうこれが自然に出来たなんて信じられないですよね。芸術品みたい…。

とりあえず挨拶は済ませたので、また再び流浪人に戻るいけかな夫婦。ダンナは早速近所にあったルースのお店でお買い得品をあさっている模様。

見てみると、アウインとかベニトアイトとか、他にも珍しい石が沢山!特にいつもは欠片にしか見えないものが数万円しているアウインが、比較的お手頃な4〜6000円程度で販売しているではないですか!もちろんダンナもそれに目をつけていて、「アウインって今回やけに安くない?」と目配せ。違うお店でもアウインがいつもよりお買い得気味だったようです。うーむ、何故だ?最近量産したとか?でも次のイベントでまたいつもの価格に戻ったら絶対買えないから、チャンスといえばチャンスかも…。と、かなり前向きに保留。ちなみにベニトアイトも、いつも数個しかないのに、今回は小さめな、指輪加工に適したカラットのものが、結構沢山ある様子。しかも半額シール貼ってあるし!個人的にはこっちも気になるなぁ。元値が3〜5000円くらいで、それが半額だから1500〜3000円ってこと?安っ!

ま、いきなり数千円使うとこの先後がないので、とにかく一回りしてから考えることにして、また違うとこをふらふら。いつの間にかダンナの姿はどこかへ消えてしまったので、私は私で周ってみることに。
気が付くと、壁際のアフガンから来た兄弟が運営しているという、石仲間の間でも有名なお店を発見。ふふん、やっぱりここは見ておかないと!
目に入ったのは母岩付きの紺色の結晶。これは何だろ?ラピスラズリ?いやスピネルか?どっちにしてもこの菱形っぽい結晶は(微妙に崩れてるけど…)何だかカワイイし、白い母岩に映えてていいなぁ。「ハウマッチ?」と聞いてみると、「ンー、ニセンエン!」との解答が。2000円かぁ。微妙だ。でもここで見逃して、後からやっぱり欲しいと思って来てみた時に売り切れてたりしたら、超ショックだろうな〜。うん、絶対ショックかも…と、2秒くらい頭の中で2000円を反芻したのち、「じゃそれ下さい」と即決。「オーケーオーケー!」と、ついでに近くにあったアクアマリンの原石まで一緒に包みに入れて、私の手にポン!え?それもくれるの?おー、太っ腹〜♪♪さすが大らかな国の人!

そんな大らかなお店を通り過ぎて、また元来たとこをふらふらと散策すると、「あ、こんなとこに!」とダンナが…。新宿ショーじゃありえない、会場内での再会。初日とはいえ、さほど混んでない関西ショーだからこそ。
「もうお昼だよ」と言われて時計を見ると、もう12時すぎ。会場での1時間ってあっという間ですね。「じゃ一旦お昼に行こうか」と、二人で出口の方へ。
移動中、堀先生のお店「ホリミネラロジー」を発見し、ついぶらっと見学。すると隣にいた女性が「楽しい鉱物図鑑」を手に取って、お会計するところのようで、お店の人が「今日は先生も来ているんですよ。サイン付きでどうですか?」という言葉が…。え?堀先生来てるの?うわぁ〜、私も「楽しい鉱物図鑑」持ってくればよかった〜!関西には来ないと思ったのに、これは予想外!もう一冊サイン付きで購入して、ウチにある本はオークションに出そうかなという無謀な計画がちらっと頭をよぎりました(もちろんよぎっただけです^^;)。

今回ここでは特に欲しいものがなかったので、そのまま出口へGo。外に出ると、日差しが出て少し暑い!何しようかと考えた時にふと思い出したのは、去年このイベントに来た時に、お昼を食べたアメリカナイズなハンバーガーショップ。徒歩数分なので今回もそこにしようと、意見一致。移動中、一年前だしなくなってたらどうしよう…と一瞬イヤな予想をしましたが、お店は無事健在だったので、一年前と同じ、メガマック並の巨大ハンバーガーを二人でぱくぱく。そう、大きさはメガマック並でも意外にあっさりしててイケるんですよね〜。きっと来年の京都ショーの時もここに来るんだろうなぁ〜。しばらくは潰れないで存在してて欲しいです。

お昼を終えて再び会場へ。今度は特別展示の方に寄ってみようと、違う入り口へ。そうそう、こちらにもお店が少し出てるんですよね。特別展示に来ないと絶対忘れそうな配置です。
んー、特に欲しいものはなさそうだから、ちゃっちゃと特別展示見ちゃおっか…と進んでいくと、ふと、面白そうなオーラを出しているお店が…。
内容は沸石&魚眼石ですが、形がどれもこれも妙!「ゼンブ1000円ネ!」と言いながら「インド産」と書かれた本を見せる怪しげな店主。…ってその本何だよ(笑)。
でもまあ、魚眼石はいくつか持っているし、特に欲しいワケでは…と思っていたら、中に奇妙な形をしている石を発見!んん?これは…犬!?
うわぁ〜たれぱんだとかユニットバスとか、変な形の石はあるけど、犬全身ってのはさすがに初めて見るというか…。特になんてシュナウザー系で笑える!!画像加工したら走ってるようにも見えるな(やってみました)。「あ、これ下さい」とほぼ即決で1000円札を店主にポン。いやぁもう、こういうネタ大好き♪
しかし、お店を出てからラベルをもらってないのに気付きました。あんまり考えてなかったのですが、このゴツゴツしてる細かい部分って全部魚眼石?で、間にポツポツ見える茶っぽい平たい石が沸石かなぁ(いいのかこんな適当で…)。皮肉にも本のおかげでインド産ということだけはっきりしている犬魚眼石。

さて、特別展示見るぞ〜と思ったら、今度はオパールの専門店らしきとこが視界に…。いや、オパールももちろんキレイなのですが、それ以上に気になったのはこれ。

ゴンドワナって…。確か古〜い大陸の名前ですよね(参考)。何でも店主曰く、その時代に出来たオパールだからそういう名前にしたとのこと。はぁぁ〜、ネーミングもいろいろ考えるんですね。でも古代のロマンっぽくていいかも。。。

と、ようやく、特別展示に辿りついたいけかな(ダンナはとっくに見て回ったそうです)。一応スタッフに写真撮影について聞いてみると、OKとのこと。よし、一杯撮るぞ〜!とカメラを小脇にかかえて、鑑賞。

その様子はこちらどうぞ。

特別展示の鑑賞を終え、再び元の会場内へ。
そういえば、今回はルースや加工品のお店が多いですね〜。原石はその間を縫って置いてある感じというか…。で、原石が沢山あるぞ〜と思うと雰囲気がパワーストーンっぽかったりして…(浄化の方法とか書かれても私はそっち方面の興味ないし)。ルース選びを思いっきり堪能しているダンナは楽しそうですが、私としては少し寂しいですね。それに一番がっかりしたのは、大阪ショーでナミビア産蛍石とか購入した某蛍石専門店が、今回来てなかったこと!あそこはお手頃価格で、良さ気な石をいろいろ揃えているから、絶対行きたかったのに!

お腹一杯になり、特別展示で腹ごなしも済み、余裕な気分であちこち見ていると、ダンナが私に「これ見てみ」と何かを指差しました。で、その指の先を見てみると…!?

「うわぁっ、な…何これ!」ごめんなさい。こういうにょろにょろ系苦手なんです…。つい声を上げてしまいました。でもこれは一体何?イモムシ?中国人らしき店員さんに聞いてみると「コレ、カイコデスヨ」とのこと。カイコ?ああ蚕ね。小学生の頃クラスで飼ったことあるなぁ。その時は全然平気だったのに、大人の現在はただの気持ち悪いイモムシにしか見えないというか…。昔は「お蚕さま」と呼ばれていたくらい大事にされていたのだから、きっと縁起ものなんだろうけど、さすがにこれを飾る気にはちょっと…。それにしても、竜とかフクロウetcはよく見かける加工品ですが、これはかなり珍しいのでは?いくつか陳列していましたが、最終日までに売れたのか是非聞きたいところ。

そんなイモムシ蚕のお店を過ぎると、大きめな原石を陳列しているお店が…。

こういうお店、購入対象にはならないけど、いかにもイベントに来たぁ〜!(by山本高広)って感じでいいですよね。見るだけで目の保養!
個人的にお気に入りなのが、これ。オレンジ水晶もここまで大きいと、見栄えするなぁ。1/4サイズでいいから値段も1/4で是非!(無理)

ふと振り返ると、またダンナの姿は人ごみの中で消滅。まあいいや、そのうち会えるでしょ。…と、一人でぶらぶら。
近くで「ヒマラヤ水晶」のセールをやっているので、何気なくのぞいてみると、透明なポイントに混ざって、一つ気になるものが。これは…何が入っているんだろ?店員さんに聞いてみると、「ああ、これはフローライトですよ」とのこと。フローライト?蛍石?蛍石入り…じゃないよねぇ「ヒマラヤ水晶」だし(確かマダガスカルでしか採れないハズ)。見た目もどうも違うような気がするなぁ。んんー、よく分からないけど、グラム20円で40gだから、800円。形的にはワイルドだし、透明感あるし、結構魅力的。購入してもいいかなぁ。内包物は後で判明すればいいや…と、とりあえず購入。
※後に「緑泥石入り水晶」と判明しました。付いていたラベル「フローライト」の“フ”がよく見ると“ク”に見えたので、ひょっとして「クローライト(緑泥石)入り」と言いたかったのでは!?

さてと、そろそろ周るとこは大体周ったので、帰るモードに入るか〜ってとこで、相変わらずルースをじーっと見ているダンナ発見。
ちなみに、その場所は最初の方に見ていたベニトアイトが半額だったルース専門店(やはりここに戻ってきたか^^)。
ダンナ「どうする?やっぱり買ってく?」
いけかな「そうだね。今回あんまり使ってないし(スピネル2000円+犬魚眼石1000円+謎のヒマラヤ水晶800円=5000円以下)、買ってもいいかも…」
と言う言葉が終わる前に、ダンナは既にアウインのルースをいくつか手に取ってマジ選別モード。一方ダンナが悩んでいる間、私も半額ベニトアイトを見ながら、買おうかどうしようか超思案!実は以前購入したベニトアイトのルースは、少し大きめなので、指輪にしようとすると、相当値段が張るんですよねぇ。特に今は金属高いし…(っていつも指輪作ってもらっている宝石屋さんに言われた)。あの時はそのサイズが一番小さかったけど、今回はさらに小さいのがあるから、指輪用にもう一つ買おうかなぁ〜。何せ半額だし!そう半額だよ半額!半額…半額…半額…(エコー)。
ダンナのアウイン選別が終了し、選んだのは4000円の0.04ct。へぇ〜、0.04ctでも思ったより大きい。よく考えてみれば1ct=(約)0.2gだから、比重の軽い石ほど、大きくなりがちなんですよね。私の選んだベニトアイトは0.06ctなのに、明らかにアウインの方が大きく見える。そうか。ベニトアイトの方が比重が重いんだな〜と改めて実感(アウインの比重は約2.5、ベニトアイトの比重は約3.6)。で、そのベニトアイトは3600円÷2で1800円。これも一緒に買おうよオーラを出し、ばっちり一緒にお会計。5800円を出すと、財布の中は残り小銭のみ。おおー、かろうじて(ギリギリ)もしもの時の一万円は無事だった!

いよいよ会場出口へ向かってGo!ああ、イベントあっという間だったなぁと感慨にふけっていると、何だか見覚えのあるコーナーが。

うーん、この大雑把なクンツァイトの陳列、見覚えあるぞ。去年の京都ショーじゃなかったっけ?あの時グラム50円だったお店か!今回は何気に70円に値上がってるんですね(笑)。いや、50円から100円(消してある文字)に上がって、70円に下がったのか…。

そして出口へ。外はすっかり晴れてて、青空がキレイ!連休初日がいい天気で京都観光の人はラッキーですねぇ。


ところで帰りの電車にて。改札で使ったICOCAをカバンに入れようとして、見慣れない包みがあるのを発見。これ…ルース?こんなの買ったっけ?そう思って包みを開けてみるとやっぱり見覚えのないルース。「これ買った?」とダンナに聞くと、「ああ、1000円だったから買っちゃった」とのコメント。ふうんと思って見ると、ミヤンマー産オレンジサファイアの文字が。でも色合いはオレンジにピンクが微妙に混じってて、見ようによってはパパラチアサファイアに見えなくもないような?ダンナもどうやら同じことを考えてたみたいで「どう?いい感じでしょ?パパラチアっぽくて」という表情。そうねぇ。でもミャンマー産のパパラチアは聞いたことないから、やっぱりオレンジサファイアかな。ま、見た目というか、気分だけパパラチアってことで。1000円ルースの中にも、たまーにこういう面白いのがあるんですよねぇ〜。

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